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「中学生だしそろそろ塾を・・・。」「うちのこはどっちが合っているのだろう?」
塾選びをするときによく迷うのが集団塾にするか、個別塾にするかですね。もちろんそれぞれにメリット、デメリットがあります。
塾講師として15年以上、1000人以上の子どもたちを見てきた講師視点でどんな子がどちらを選ぶべきかを解説していきます。
大前提としてお子さんのやる気は必須です。行かされる塾はほぼ成果がでないもの、やらないよりましと思ってください。
集団塾につて
よい点
- まわりの生徒に刺激をうける
- 講師がプロ
- 問題演習をたくさんできる
大手の集団塾などは入塾資格(オール3以上など)や入塾試験を設けているところも多い。講師の話を聞いて理解していかなければならないのでもちろん一定の学力が必要である。
レベル分けしている塾もあるのでモチベーションの高い生徒も多く、周りに刺激を受けてお子さん自身のモチベーションが上がる場合もある。講師も集団心理をうまく使って引っ張ていく場合もあるので競うことによってやる気になる子は集団塾の方が合っている。
○○に勝ちたい!って気持ちはいいモチベーションになるよね
また、ほとんどの集団塾は社員が講師をしているので教える教科に精通している。
教える進度も決まっており、一定の問題演習を行っている。また、指導時間も個別よりも長い。成績をあげるためには問題演習は必須なのでこの点は集団塾の方が優れているといえよう。
いまいちな点
- わからないところを質問しにくい
- 宿題、理解度のチェックがしきれない
- レベルの高い高校を進められる
授業的には受け身の授業になるのでわからないところは質問しなければそのまま進んでいく。自分から質問しようとしてもうまく講師を捕まえられるか、時間があるかは教室による。
自分から質問できない子はわからないまま進んでしまうことが多い。
教える講師も文系理系で別れている場合が多いので聞きたい問題がすぐ聞けるとも限らない。
また、宿題チェックもきちんと解きなおしまでできているか、理解しているかまでするのは難しいだろう。確認テストで覚えたかをチェックするところもあるが、覚えてなくても不合格、で終わってしまうところも多いだろう。
ぼーっとしててもどんどん進んでいっちゃうよ!
一番気をつけなければならないのは、学校選びである。進学塾の場合、合格実績を出さなければならないので実力よりも高めの学校を進められることもある。
過去に実力より高いところを進められ、結果失敗し、かなり低い高校に決まってしまった子もいる。志望校選びは学校、塾ともに参考程度にしておき、本人家族で納得のいくところを選ぶようにしなければならない。
個別塾について
よい点
- わからないところをわかるまで教えてもらえる
- やりたい教科、ペース配分が自由
- 通う曜日、回数を選べるので忙しい子でも通える
性格がおとなしくてわからないところがあるけど聞けない・・・、というのであれば個別の方がよいだろう。
生徒1人、もしくは2人で講師が一人つくというスタイルがほとんどなので目が届きやすい。解いているところまで見てるのでつまずいたらすぐ気づくはずだ。
また、数学だけ極端にできないから数学だけ教えてほしい、学校の先生の言っていることがわからないからゆっくり教えてほしいなど、自分のやりたことに合わせてできるのは集団にはできない利点である。
他の習い事やクラブなどが忙しく、この時間じゃないと難しい!という子も個別塾向けである。個別塾は曜日や回数を選べるので各家庭で色々カスタマイズできる。
忙しい子にぴったり!
いまいちな点
- 教えるのは大学生のアルバイト
- 問題演習量が少ない
- 5教科教えられるとはいえない
個別塾の場合、社員は教室長ひとりの場合が多い。しかも教室長は授業に入らず、生徒、保護者対応がメインになる。
なので授業をするのは大学生のアルバイトである。教室長も教えられるかと言えば本部で教科の指導はされないので教えられないことの方が多い。
なので、わかるかわからないかは講師次第、運なのである。年が近いからフレンドリーを売りにすることもあるが、勉強に結びつかなければ意味がないので入塾してからも子どもに確認が必要である。
大学生だから、中学生の問題くらい教えられるでしょ、と思うかもしれないが実はなかなか難しい。というのもいつ、どの単元を習うか大学生は知らないのでその単元で使う知識がどれなのかがわからないのである。
いい大学だからといって全員いい講師とは限らない
また、ひとりひとりに合わせて授業をするのは良いことだが、わからないことばかりやっていて、単元が終わらない、授業時間が短いのでどうしても演習量が少なくなってしまうというのはよくある話である。
集団塾、個別塾、こんな子にはこちらがオススメ!
- こんな子は集団塾へ
- ・負けん気が強い
・難しめの問題をたくさんときたい
・どんどんひっぱってほしい
・自分から質問できる
- こんな子は個別塾へ
- ・習い事が忙しい
・できる教科とできない教科がはっきりしている
・自分から質問できない
・自分のペースで進めたい
家庭教師はどうなの?
1対1で周りを気にせずに質問できるという点で家庭教師という方法もある。
家庭教師の場合は個別塾と似たようなメリットデメリットがあるが、特に注意しなければならないのはペース配分である。わからないところをきいていたらテスト範囲が終わらなかったということがないように気をつけよう。
また最近ではオンライン家庭教師もある。もしわからないことを質問する目的ならば選択肢のひとつとしてあげたい。
講師の質、安全面、もし合わなかった時の変更のしやすさから対面よりもオンラインの方をオススメしたい。
オンライン家庭教師のことは詳しくこちら↓に解説しているので気になる方は一読してほしい。
どの塾を選んでも【共通の注意点】
教室長の地域の理解度を把握しておこう。
大手の塾だと頻繁に教室の講師が移動になる。また離職率の高い職種でもある。そのためひとつの地域に長く勤務することはあまりない。
ということはその地域の情報、高校のレベル、担当地域の中学の先生情報などをあまりもっていないかもしれない。
情報をもっているかいないかは大切なので確認しておこう。
先生によってテストの癖があったり、進度指導があるから情報は大事!
まとめ
塾選びというのは今後の進路に大きく影響する。
それぞれの家庭の事情、必要な環境が違うためどんな子にもピッタリあう、という塾はないだろう。
だからこそ、どんな塾がお子さんに合うか、しっかり吟味しなければならない。
お子さんが前向きに勉強でき、成績があがり、志望校に合格できるような塾選びの一助になれば幸いである。
どの塾も体験ができると思うので必ず複数の塾を体験し、雰囲気を確認した上でどうするかを決めよう。