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中学入学前に時間があるけど何をやるべき?ということはよく質問されます。小学校と中学校は生活が随分変わるので準備してもしすぎることはありません。
しかし、よく予習、勉強のことのみ心配している方がたくさんいます。
確かに予習しておくことはとても重要です。が、それ以前に生活習慣や勉強の仕方を身につけておくことが重要です。
ここでは勉強内容も含め、生活習慣、勉強の仕方など中学前に身につけておいた方がよいことを解説していきます。
春休み、何をすべきか迷っている方は参考にしてください。
15年以上塾講師として現場にたち、1500人以上の子どもたちをみてきました!
自分のことを自分でできるようにする
小学校では次の日の持ち物、宿題チェックなど保護者が手伝っていることも多いようです。
中学校ではそのすべてを行うのは非常に困難です。なぜならば、
- 配布プリントが多すぎて把握もれがある
- 多感な時期になるので全てを把握できるとは限らない
- 各教科、授業中に口頭で指示されることもあるので本人が把握するしかない
からです。ですから自分で自分がやらなければならないことを把握し、実行できるようにしましょう。
準備をいつまでたってもやらない、抜けがあることが目に見えてわかるなど最初は目につくことも多いでしょう。
しかし、全て自分で行ってから最後に保護者といっしょに確認し、親子で何がたりないか、どうすれば次は上手くできかを考えるようにしましょう。
自分で管理できず、おこってしまうよくある事例がこちら。
- 保護者面談の希望表を提出しない
- 進路希望調査を当日の朝にだす
- 提出物をやったのに提出していない
中学校ではプリントもたくさん配られ、どこやったっけ?ということも多々あります。そしてプリント管理、スケジュール管理はいきなりではできるようになりません。
中学に上がる前にできていると中学校生活がとてもスムーズになります。
勉強を習慣化させる
宿題をやる時間が決まっていなかったり、勉強習慣がついていない子はまずは30分からでもよいので勉強する時間を作りましょう。
この際、リビングでテレビを見ながらやスマホを触りながらではいけません。
リビングで行う場合も勉強の時間を区切って行うとよいでしょう。
中学校になってからは各授業の宿題、毎日の決められた課題、と毎日何かしらやらなければならないことがあります。
では、中学生になったら自動的にできるようになるか。
絶対になりません!
さらに、中学校では授業スピードがいっきにあがり、部活が始まると帰るころにはクタクタになってしまいます。
つい寝てしまう、スマホばかり触っている、ゲームばかりやっているetc…。
ですから、中学に入る前に夕食前、夕食後など時間を決めて勉強はこの時間にやるもんだ、という習慣をつけておくようにしましょう。
ノートの使い方を学ぶ
中学校に入ってからは自分の評価が数字できっちり示されます。
高校入試制度は各都道府県で異なりますが、それでも内申点(通知票の合計点)は非常に入試に重要な意味を持ちます。
では、この内申点はどのように決まるか。
定期テストの点数+平常点
これで決まります。この平常点ですが先生によって比重は変わりますが
- 授業態度
- ノート、提出物の出来栄え
- 先生の好み
などで決まります。先生の好みは否定される方も多いですが先生も人間です。個人的にはかなり反映されている印象があります。
この平常点を稼ぐ上で欠かせないのがノートの取り方。ごちゃごちゃしたノートより、誰が見ても何をしているかわかるノートの方がもちろん印象がよいですし、できる子のノートの方が誰が見ても見やすくなっています。
- 悪いノートの例
- ・文字がびっしり詰まっていて何がかいてあるのかわからない
・答えのみ書いてあって途中の過程がない
・罫線を無視して文字が斜めだったり、字の大きさがバラバラ
- よいノートの例
- ・タイトル、ページ数、日付などがかいてある
・途中式をしっかり書いて、解きなおしまでしてある
・問題を詰めすぎず、1問ごとに間があいている
ポイントは誰がみてもわかるノートを作ることです。そして解きなおしや先生が口頭でいったことをノートにしっかり書いていくことも重要です。(解きなおしについては後述します)
そして、ノートの取り方は誰にも習いません。
いきなりやろうとしても難しいのでまずは大人と一緒に問題集をといて徐々にひとりでできるようになるという手順を踏むとよいでしょう。
解きなおしのくせをつける
勉強で一番大切なことは解きなおしと言っても過言ではありません。
解きなおしとは間違えた問題を自力で解けるようにすることです。
- よくある解きなおしの間違い
- ・赤で答えを写しただけ
・解説をみて理解した
・解説を赤で写した
・ミスでおわらせる
これは非常に多いので中学校に入る前に直しておいた方がよいでしょう。
正しい解きなおしの方法はこちら
- 答え合わせの歳、〇×だけつける
- 間違えた問題をなぜ間違えたか自分の解答を見ながら把握する
- 正しい解き方を理解し、解いてみる
- ひととおり問題を解いたら再度間違えた問題を何も見ずにといてみる
詳しくはこちらの正しい解きなおしのやり方で解説しているので目を通してみてください。
そして、解きなおしは一朝一夕でできるようになりません。忙しくなる前に親子で何回も繰り返し最終的には間違えた問題は解きなおしをすることが当たり前になっているようにしましょう。
英単語を覚える
小学校での英語授業は英語を聴く→わかるが基本です。
しかし、中学校では英語は書けなければ評価はもらえません。さらに、小学校で出てきた単語は「小学校で習った単語」として書けるものとしてでてきます。
英単語を覚える際、ただ覚えなさい!と言っても覚えることができません。
今まで英単語を覚える作業をしてこなかったので当然です。ですから英単語を覚えるにも練習が必要です。
英単語を覚える方法は以下の通りです。
- 正しい読み方を確認する
- 自分が覚えたと思うまで書いて練習する
- テストしてみる
- 間違えた問題を再度覚えなおす
- 以下③④を繰り返しすべて覚えるまで練習する
初めのうちは間違えた単語を練習していたり、〇付けが上手くできなかったりするので親御さんが手伝ってあげるとよいでしょう。
中学校に入る前に苦労せず覚えられるようになるといいね!
計算練習をする
中学校の予習をすることも大切ですが、時間のある時に小学校の範囲でかまわないので計算の練習をしておきましょう。
というのも、中学校数学のおおまかな進度が以下のようになります。
1学期 | 2学期 | 3学期 | |
---|---|---|---|
中1 | 正の数負の数・文字式・方程式 | 比例・反比例 | 図形 |
中2 | 文字式・連立方程式 | 一次関数 | 証明 |
中3 | 展開・因数分解・平方根・二次方程式 | 二次関数 | 相似・三平方の定理 |
どの学年も一学期は計算力が試される範囲になるのがわかるかと思います。
そして、案外分数、小数の計算があやふやな子が多いです。
中学校に入ってから、分数、小数の計算で躓かないよう、計算だけでもできるようにしておくと入学してから苦労しなくてよいと思います。
be動詞と一般動詞を使い分けられるようにする
これだけは予習になりますが、be動詞と一般動詞だけは時間をかけてしっかり準備しておいた方がよいです。
現在のカリキュラム上、be動詞と一般動詞が一番最初の単元に出てきます。
そして一単元でさらっと終わって進んでいきます。
現行のカリキュラムになって一番え!?と思ったポイントです
正直、この単元を一番最初にもってくるなんて!!!!と感じています。
be動詞と一般動詞の疑問文否定文を含め、使い分けることは三年生でも戸惑うことがあります。
ですから中学に入る前にここだけでもしっかり押さえておけばよいスタートがきれると思います。
まとめ
塾に通っていて中学の予習は大丈夫!という子も今はめずらしくありません。
もちろん、予習をして余裕をもって授業についていくということは大切で重要なことだと思います。
しかし、中学入学前にやった方がよいことは学習以外にも多々あります。
やったことがないこと、今までやってなかったことはいきなりできるようにはなりません。
時間に余裕があるときに確認し、できるようにしておくとスムーズに中学校生活が送れると思います。
ぜひ、参考にして楽しい中学校生活をおくってくださいね!