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「勉強で一番大切なのは解きなおし」
これは生徒たちに常々いっています。勉強とはできなかったこと、間違えたことをできるようにすることだと私は考えています。
ただ・・・間違えた解きなおしをしている子はとても多い!!!
間違えた解きなおしは時間を無駄にしているだけでなく、勉強しているのに成績があがらない・・・、とモチベーションが下がる原因にもなります。
間違えた解きなおしの例、正しい解きなおしのやり方を解説していきますのでこれを機にしっかりと身につけていきましょう。
塾講師として15年以上、1500人以上の子どもたちを指導してきました
解きなおしって何?
解きなおしとは間違えた問題を確実にとけるようにすることです。具体的には↓の手順で行います。
- なぜ、どこを間違えたかを明らかにする
- 解説を読んだり人にきくなどして理解する
- もう一度自力で解く
この解きなおしは模試やテストはもちろん、日々の問題演習の際も行います。
また、全教科行うようにしてください。
解きなおしをしないまま進んでしまうと理解があやふやになり、先に進んだときに詰まる原因にもなります。
また、解きなおしをしないとできるようになっていないわけですから同じ間違いをしてしまいます。
暗記教科もやるの?
もちろん!暗記教科こそ間違えたときに覚えないといつまでたっても覚えられないよ
間違えた解きなおしの例
子どもたちに「解きなおしした?」と聞いて自信満々に「やった!!!」と返答を貰って確認した後「ちがー--う!」となる例がこちらです。
答えを赤で写しただけ
塾に入りたての子によくあることです。ノートを見せてもらって「解きなおしはやった?」ときいてきょとんとした顔をしているパターンです。
このパターンは「解きなおし」という言葉を知らない場合が多いですね。
お子さんのノートをみて、赤で答えを書いてあるのみならば一度「解きなおし」って知ってる?と聞いてみてください。
知っているのならやるようにすればいいですし、知らないならば教えてあげましょう。
解説を赤で写してやったと思っている
これは「解きなおし」をやった方がいいことは知っているけど、具体的にどうやればいいかわかっていないパターンが多いです。
ノートや問題集の見栄えがいいので気づきにくいですが、普段の様子やテストの点があがらないことなどから確認するとよいでしょう。
間違えたところを「これどうして間違えたの?」と質問したり、もう一度解かせてみるなどしてきちんとやれているか確認しましょう。
解説を見て「理解した」という
これは一見正しいようにみえます。しかし、やらないよりはまし程度だと思ってください。
見てわかっただけなものは忘れるのも早いものです。その時はわかったのでしょう。ただ、時間がたってからもう一度やってみるとできないことも多いものです。
間違えた問題が解けるようになるには間違えた原因を理解し、正しい解き方を身につけ練習する必要があります。
必ず自分の手で解くようにしましょう。
ミスでおわらせる
これは非常に多くの子がやっていることです。が、これは危険です。ミスこそ意識しなければへらせないからです。
なぜ間違えたか確認すると子どもはミスですましがちです。
- 計算間違い→計算ミスった
- 漢字を間違えた→ミスった、ド忘れした
- 記号で書くところをそのまま単語で書いた→ミスった、読んでなかった
などなど。ミスで終わらせたら同じ間違いを必ずします。ド忘れは覚えきれていないだけでミスではありません。問題を読んでないのはミスではなく立派な間違いです。
どう間違えたかを把握しておくことは同じ間違いを防ぐために大切なことです。
正しい解きなおしのやり方
- 答え合わせの歳、〇×だけつける
- 間違えた問題をなぜ間違えたか自分の解答を見ながら把握する
- 正しい解き方を理解し、解いてみる
- ひととおり問題を解いたら再度間違えた問題を何も見ずにといてみる
1.答え合わせの際、〇×だけつける
答え合わせの際、よく間違えた問題の答えも書くことがあります。しかし、これはあまりよくありません。
後から解きなおしをするにしても、答えが書いてあると答えから解き方を推測してわかった気になってしまうことがあるからです。
特に国語は答えを問題文から探す教科になるので答えありきの解きなおしはあまり効果がありません。
ただし、暗記教科に関しては〇付けの際答えを写しても構いません。覚えていないものはできないからです。そのかわりかならず暗記しましょう。
2.間違えた問題をなぜ間違えたか自分の解答を見ながら把握する
よくありがちなのが、間違えた問題を再度最初から解いて正解して終わり、です。
これでもやらないよりはましですが、効果的とはいえません。間違いを探すより、再度解くほうがらくですよね。しかし、間違いの原因を探すことはとても大切です。
符号を間違えたのか、約分を間違えたのか、引き算を間違えたのか。
漢字を間違えたのか、問題の解き方を間違えたのか、問題文を読んでなかったのか。
暗記不足だったのか、わからなかったのか。
原因がわかれば対策ができます。ミスならば次からそのミスを気を付けることができます。
必ずどんな間違いをしたのかを把握しましょう。
3.正しい解き方を理解し、といてみる
解きなおしの核の部分です。
暗記教科で覚えきれていなければここで覚えましょう。
計算ミスならば理解するだけでなく、必ず解いてみましょう。
わからない問題ならば解説をみたり、誰かに聞いて解けるようになりましょう。
もし自力でわからず、聞くこともできなければオンライン家庭教師を選ぶのも手です。
気になる方はこちら↓の記事を読んでみてください。
【中学生向け】オンライン家庭教師ってあり?選ぶ時の注意点は?【現役塾講師が徹底解説】
4.ひととおり問題を解いたら再度間違えた問題を何も見ずにといてみる
間違えた原因を把握し、正しい解き方を理解したら再度間違えた問題のみをといてみましょう。
わかるとできるはちがう、とよくいわれます。
わかったらできるかどうかの確認までして解きなおし完了です。できれば時間をあけて再度といてみるとよいでしょう。
解きなおしが終わったら次は問題演習をしましょう。色々な問題にあたって得た知識を使う練習をするのです。
その際、間違えた問題はもちろん解きなおしをしてくださいね!
まとめ
間違えた問題を見直す子は多いですが、正しい解きなおしができている子は少ないです。
今でも現場で教えていると間違えた原因の把握ができていない、なんでもミスですます、タイプが多いように感じます。
もったいないですよね。
せっかく勉強しているのですから効果的な勉強をして効率よく成績をあげましょう。
基本的に解きなおしと問題演習をすれば結果はついてきます。
がんばってくださいね!